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2013年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年05月

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62 HOT100 She Lied/THE ROCKIN’ RAMRODS

shelied
She Lied/THE ROCKIN’ RAMRODS(Bon-Bon 1315)1964

iwannabeyourman
[I Wanna Be Your Man/THE ROCKIN’ RAMRODS(Plymouth 2961)1965]

cryinmyroom
[Cry In My Room/THE ROCKIN’ RAMRODS(Southern Sound 205)1965]

brightlit
[Bright Lits Blue Skys/THE RAMRODS(Plymouth 2963)1966]


THE ROCKIN’ RAMRODSはボストンを代表するバンドのひとつで、この「She Lied」はひび割れたギター・サウンドと重いビートが最高にカッコいいティーン・パンク・ナンバー。1964年のセカンド・シングルです。反対面はLITTLE RICHARDのカヴァー、「The Girl Can’t Help It」でこちらも同じロウ・サウンドの乱雑なフラット・ロック。リード・ギターの金属的な音がたまりません。THE ROCKIN’ RAMRODSはギタリストのBILL LINNANEとVIN CAMPISIの始めたバンドで、「She Lied」はVINの弟でベースのRON CAMPISIとLINNANEの共作。サード・シングルは両面LENNON-McCARTNEY作の「I Wanna Be Your Man/I’ll Be On My Way」でした。「I Wanna Be Your Man」はシャッフル・ビートのつもりだが性急な乱雑ビートのカッコいいカヴァーで、このサウンドには多大なる影響を受けました。1964年末にはLINNANEがバンドを辞めるんだけど、たぶんこいつがガレージ野郎だったんだろうな。「I’ll Be On My Way」とかこんなふやけた曲はやらねえ、とか言ったりして。これはカッコいいスリーヴ付ですが持ってません。1965年、バンドはFREDDY CANNONのプロデューサー、FRANK SLAYと契約、SCOTT CURTISというキーボード・プレイヤーを加入させポップ路線に変更します。で、ポップ路線がダメかというとそんなことはありません。RON CAMPISIが寂しんぼ体質の出たオリジナル曲を作りだしたおかげで、やるせなさとビート感が入り混じった独自の魅力を持ったバンドに変身。4枚目のシングル「Wild About You」は絶妙なポップ・ビート・ナンバー、反対面はリリカルなオルガンの音がたまらないティーン・バラード「Cry In My Room」で、聴くと遠くを見る目になってしまいます。続く「Don’t Fool With Fu Manchu」はちょっとだけエキゾチックなポップ、これは1965年のイギリス映画「The Face Of Fu Manchu」の公開に便乗、当時映画館で配られたこのシングルは瞬く間にフリスビーと化したそうですが、裏面「Tears Melt The Stones」はネオアコ好きちゃんにもおすすめできる体育座りで踊れる名曲。THE ROLLING STONESの前座を務めたり、映画「Disc-O-Tek Holiday」(1966)にも出演してSurf Ballroomで「Play It」を演奏するシーンがありますが「Play It/Got My Mojo Workin’」のシングルはなぜか全然ありません。去年E-bayで300ドルついてました。たぶん出したのはArf ArfのERIK LINDGRENで「俺はマサチューセッツに住んで30年間レコード集めてるがこのシングルは3回しか見たことない。これでもう見納めかもよ。」とコメントを書いてました。FRANK SLAY絡みではJOEY AND THE CONTINENTALS/THE G.T.O.S名義のシングルは本当にTHE ROCKIN’ RAMRODSの演奏か?問題があるがそれはまた別な機会に。ご存じの方、情報をお待ちしております。その後、ROCKIN’がバンド名からなくなりましたがTHE RISING STORMがカヴァーした「Bright Lit Blue Skies/Mr. Wind」もとてもいい曲です。”She lied”といい”You’re full of lies”(Bright Lit Blue Skies)といいRON CAMPISIはだまされ上手。
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| 60S GARAGE HOT 100 | 23:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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GARAGEVILLE! PART ZERO ZERO ONE 5/6

heavysick
GARAGEVILLE! PART ZERO ZERO ONE 5/6
at CLUB HEAVY SICK
TEL: 03-3466-1445 FAX: 03-3466-1445
E-MAIL: club@heavysick.co.jp
6th May
open 18:00 start 18:30
adv ¥1800 door ¥2000 (1 drink)

SURF/GARAGE SOUNDのバンドが集結!! 私もSURF/HOTRODのレコードを持って行きます!!

LIVE
That's a NO NO!
RAT HOLIC
THE LEATHER GIRLS
MARK & THE SICK CHICKS
Loulou Lily Loved

DJ
JIMMY MASHIKO
WILD OX

| DJ | 23:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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GARAGE ROCKIN’ CRAZE 4/28

GRCp1
GRCp2
THE 5.6.7.8′S "Once Upon A Time 1992-2004″DVD Release Party
& GARAGE ROCKIN' CRAZE!!

“GARAGE ROCKIN’ CRAZE”久々の開催です!!!
THE 5.6.7.8′SのドキュメンタリーDVD発売記念ライヴ後そのまま開催!!
Let’s Dance!!!
28th April
OPEN 21:00 / START 21:00

ADV¥2300 / DOOR¥2800
at Shimokitazawa SHELTER
*Release Party 21:00-23:00
THE 5.6.7.8'S & Special guest(Tucker and more…)
*Garage Rockin' Craze 23:00-till Dawn
Oi-Skall Mates
Tucker
SATURNS
THE DREXEL
All time DJ
Jimmy Mashiko (G.R.C.)
Yoshiko ( G.R.C.&5678)
Daddy-O-Nov(G.R.C.)
Guest:
Tago
Kyoko
hiroshi Sekiguchi(Swank)
Wataru Buster(O.S.M.)
Hiroshi Brown(O.S.M.)
Venue :shimokitazawa SHELTER
open/start 21:00 till Dawn
adv/door 2,300yen/2,800yen(+D)
info & adv 03-3466-7430 http://www.loft-prj.co.jp/SHELTER/ shelter
ぜひお越しを!!

| DJ | 22:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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61.HOT100 Shake/THE BRITISH WALKERS

shake
Shake/THE BRITISH WALKERS(Cameo C-466)1967

diddleydaddy
[Diddley Daddy/THE BRITISH WALKERS(Try TR-502)1964]

thegirlcanthelpit
[The Girl Can't Help It/THE BRITISH WALKERS(Charger CRG-108)1965]

shakePKQ
[Shake/THE PETE KLINT QUINTET(Mercury 72709)1967]


「Shake」は1964年末に射殺されたSAM COOKEの遺作で1965年初頭全米7位の大ヒットナンバーです。THE SMALL FACESやTHE ANIMALSのカヴァーも素晴らしいですがワシントンDCのTHE BRITISH WALKERSのヴァージョンもまた魅力的です。ワイルドなヴォーカル、ノイジーなファズ・リード・ギター、雑然としたドラム、もこもこしたベースが混然と押し寄せてきます。ヴォーカルをとっているのはBOBBIE HOWARDで、この人は1958年に16歳でLINK WRAYのバンド、THE RAYMENにセカンド・ギタリスト兼ピアニスト兼ヴォーカリストとして加入。1962年ころのTHE RAYMENのステージ写真でフライングVを弾いてる写真があります。「Batman Theme」のROBINもこの人です。HOWARDは自分でもバンドを作り、1964年にはTHE BRITISH WALKERSを結成。最初のメンバーにはROY BUCHANANもいました。THE BRITISH WALKERSの最初のシングル「I Found You/Diddley Daddy」はHOWARD/BUCHANANのプロデュースでしたが、BUCHANANはそのうちライヴに来なくなり、家のクローゼットに閉じこもってしまったのでJIMMY CARTERが新しいメンバーになります。セカンド・シングル「The Girl Can’t Help It」はLITTLE RICHARDSのカヴァーで、これも素晴らしいフラット・ロック・ヴァージョンです。サード・シングルの「Watch Yourself」はLINK WRAYとHOWARDの共作でもう1面はへヴィなブルース・ガレージ「Bad Lightnin’」。これはなかなか見ないですね。1966年、HOWARDはTHE BRITISH WALKERSのメンバーをバックに「Sh’Mon/Sh’Mon Pt.2」を録音します。これにCHARLIE HAMPTONとHOWARD THEATER BANDによるホーン・セクションがダビングされてMR.DYNAMITE名義でSoultimeから発売されます。この完全にJAMES BROWNスタイルのシングルはイギリス、Sueでも発売され、1980年代以降ノーザン/モッド・シーンの定番となって現在250~400ポンドぐらいで売買されてます。で、HOWARDはいったんTHE BRITISH WALKERSをやめて1967年に「She’s The One」のヒットを持つ地元のバンド、THE CHARTBUSTERSのメンバーをバックにEDGEWOOD STUDIOで「Shake」を録音。やっぱりTHE BRITISH WALKERS名義でリリースされた「Shake」は、1967年3月からニューヨーク、オーランド、マイアミ、ボストンなどでチャートに上がりだしますが、運悪くOTIS REDDINGの「Shake」が発売され、こちらは全米47位、THE BRITISH WALKERSヴァージョンは全米106位となっています。アイオワのTHE PETE KLINT QUINTETのヴァージョンはオルガンをフィーチャーしたどうってことないヴァージョンですが踊りやすいです。反対面の「Walkin' Proud」が全米98位になってますのでTHE BRITISH WALKERSヴァージョンより微妙にヒットしてますね。

| 60S GARAGE HOT 100 | 15:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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60.HOT100 Shaggy Dog/MICKEY LEE LANE

shaggydog
Shaggy Dog/MICKEY LEE LANE(Swan 4183) 1964

zoo
[The Zoo/MICKY LEE LANE(Swan 4199)1965]

heyshaloney
[Hey Sah-Lo-Ney/MICKY LEE LANE(Swan 4222)1965]

losrockindevils
[Perro Lanudo/LOS ROCKIN DEVIL'S(Orfeon EP-483)1965]


ニューヨーク、ロチェスター出身のMICKEY LEE LANEはソングライターを目指しながらTHE CHANTSという売れないロックンロール・バンドのベーシストとしてRANDY AND THE RAINBOWSやISLEY BROTHERSのバックをしていましたが、1964年のある日、弟のBERNIEとTHE TRASHMENの「Surfin’ Bird」のようなくだらない曲を作ろうと相談します。深夜、ニューヨーク・パークウェイを車で周りながら歌詞を思いつき2時間あまりで完成したのがこの「Shaggy Dog」でした。LANEは「OO-OO」をすでにレコーディングしSurvey Musicというプロダクションに売り込んでいましたがシングルをリリースするにはもう1曲必要だったため、すぐにDICK CHARLES STUDIOで「Shaggy Dog」を録音します。タンバリンを叩きながら彼女に押えさせたバスドラムを踏んで、その後一人で全ての楽器とヴォーカルを重ね、最後にBERNIE とコーラスを入れて完成。「Shaggy Dog」はSurvey Music によりSwan Recordsに売り込まれ、64年春にリリース。テキサスのダラスKLIFでオンエアされたのをきっかけにデトロイト、スプリングフィールド、クリーヴランド、サンディエゴなどで次々ヒット、10月には全米38位となります。次のシングル「The Zoo」では「Shaggy Dog」のタンバリンとバスドラムのトラックをベースに、ギブソン・エクスプローラー・アンプをオーバーロードさせて歪んだサウンドでギターを録音、よく聴くと曲の最後にはスピーカーのコーンが壊れる音も入っているそうです。もう1面の「(They’re All In)The Senior Class」もブルージーなカッコいい曲で、両面ともDON THOMASがダンエレクトロの12弦でリード・ギターを弾き、他の楽器は全部LANEがプレイしています。「The Zoo/(They’re All In)The Senior Class」は一段と狂った素晴らしいシングルでしたが、残念ながら1965年1月にニューヨークWTRYで26位になった以外はホノルルやコロンバスでトップ40に入ったくらいで全然ヒットしませんでした。柳の下にどじょうは3匹いないと思ったのか続くシングル「Little Girl(I Was Wrong)/When You’re In Love」は恐ろしくまっとうな曲でしたがこれも全くヒットせず、その後にリリースしたのがダンス・ナンバー「Hey Sah-Lo-Ney」でした。当時はバンクーバーでトップ20に入った以外はニューヨークでも47位とまったく振るいませんでしたが、イギリスではヒットすると思われたのかStatesideが発売、モッズに人気の曲となり以後ノーザン・ソウル・クラシックとなります。THE ACTIONのカヴァー・ヴァージョンも素晴らしいですが、これはアメリカ盤は出ていないのでイギリス・オリジナル盤を手に入れようと思うとちょっと気合が必要です。あまり気合を入れなくても手に入れられるのが「Shaggy Dog」のスペイン語ヴァージョン「Perro Lanudo」です。メキシコ、ティファナ出身のLOS ROCKIN DEVIL'Sによるカヴァーで、犬好きにはたまらないスリーヴですね。メキシコではヒットしたようでメンバーによると思われる犬の鳴き声もいっぱい入っています。LANEはSwanでレコード・ホップやツアーをしながら弟とレコーディングの工夫を続け、Studio 76のエンジニア、以後Kama Sutra Studio Aのヘッド・エンジニアとなります。

| 60S GARAGE HOT 100 | 15:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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