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2011年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年10月

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52 HOT100 Only Seventeen/THE BEETLE-ETTES

onlyseventeen
Only Seventeen/THE BEETLE-ETTES(Jubilee 5472)1964

babydoll
[Baby Doll/THE SPIDERS(Lawn L 234)1964]

beetlebomb
[The Beetle-Bomb/THE EXTERMINATORS(Chancellor CHC 1148)1964]

manchesters
[Beatlerama Vol.2/THE MANCHESTERS(Deplomat 2310)1964]

schoolboys
[Beatle Mania/THE SCHOOLBOYS(Palace 1741)1964]

dothebeetle
[Do The Beetle/B. BROCK AND THE SULTANS(Crown CLP 5399)1964]


THE BEATLESブーム便乗レコードもあきれるほどたくさんリリースされていてそれ自体ひとつのジャンルですが、歌詞がわからないとキビシいものが多いです。特にRINGO人気便乗ものとか......ガレージ・ロック的サウンドとして好きなものというと、まずはGEORGE "SHADOW" MORTONが制作したガール・グループものの「Only Seventeen」。チープとも思える荒さが魅力です。バックもスタジオ・グループとは思えないやっつけ感あふれる演奏でガレージ・テイストに溢れてます。裏面はヴォーカルなしのただのカラオケなのでへのへのな演奏がリアルにせまってきます。ちなみにTHE SHANGRI-LAS の変名という噂はMARY WEISSが否定してます。「Baby Doll」はLINK WRAY & THE RAYMENがTHE SPIDERS名義でSwanの傍系レーベル、Lawnからリリースしたシングルで、「I Want Hold Your Hand」かと思わせるにくい曲。Swanは1964年1月リリースのTHE BEATLESの「She Loves You」を発売していたからその影響は大だったと思われますが、会社がやらせたのか、LINK先生自らの企画なのか...... LINK WRAYとベーシストのCHUCK BENNETTがヴォーカルをとっているのか、素晴しいナンバーです。 BOBBY COMSTOCK & THE COUNTSも便乗ものの「The Beatle Bounce」を5番違いでLawnからリリースしてます。「Yeah Yeah Yeah」のコーラスから始まる「The Beetle-Bomb」は葬送行進曲をアレンジしたサックスがリードを奏でるアップテンポのインスト。THE EXTERMINATORSについては全然わからないのですが、ドゥ・ワップ・グループ「THE EMOTIONS」のJOE FAVALEとマネージャーのHENRY BOYEによる企画グループという情報がありました。THE BEATLESブームに対する嫌がらせ的な雰囲気がよく出たトラッシュなナンバーですが、少しはヒットしたんでしょうか。タイトルに「BEATLEなんとか」と付いたTHE BEATLES風よくわかんないバンドのアルバムはどれもこれもジャケットは欲しくなりますが、どれも演奏はやっつけ感が悪いほうに出ていてがっかりさせる内容です。THE MANCHESTERSとTHE SCHOOLBOYSは内容は最低ですがイラストが素晴しいです。THE MANCHESTERSはみんなPAULみたいですが後ろで「やっぱカネだよ」ポーズをしているところが内容を的確に表現しています。THE SCHOOLBOYSは5人目のメンバーの虚無的な表情が気になります。そんな中、B. BROCK AND THE SULTANSはメンバーもカッコイイですが、「I Want Hold Your Hand」の地獄のように下手クソなカヴァー以外は演奏もちゃんとしたガレージ・サーフ・インストで大変お買い得です。
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| 60S GARAGE HOT 100 | 14:41 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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51 HOT100 One Potato/THE ELITE

elite
One Potato/THE ELITE(Charay 17)1965

crossfires
[0ne Potato, Two Potato/THE CROSSFIRES(Lucky Token 112)1965]

musicexplosion
[One Potato Two/THE MUSIC EXPLOSION(Laurie LLP 2040)1967]


「One Potato」はお子様の数え歌として有名ですが、こちらの「One Potato」はFort Worth's Fab Fourと呼ばれたテキサス、フォートワースのティーン・ガレージ・バンド、THE ELITEのファースト・シングル。B面もA面の続き「Two Potato」です。THE ELITEはテキサスKFJZのDJ、MARK STEVENSに見いだされたバンドで、MARKの「Surfin' Bird」の物真似が入った曲をやろうというひらめきから、この「One Potato」をレコーディングしたところ、レーベル・オーナーのMAJOR BILL SMITHに気に入られ、1965年末にリリース。THE ELITEはKFJZのイベント「TEEN A GO-GO」のハウスバンドとなり、LARRY AND THE BLUE NOTESやTHE CYNICSなどとフォートワース・シーンを盛り上げてゆきます。このフォートワース・シーンの盛り上がりについてはMELISSA KIRKENDALL監督の「TEEN A GO-GO」(2008年)というドキュメンタリーが作られており、THE ELITEの今と当時、両方を見ることができます。詳しい内容についてはこちら。 THE ELITEについてはナチ・ヘルメットにサングラスのバイク野郎ファッションで自分のバンドの前座をやったり、セカンド・シングルの「My Confusion」が素晴しかったりといろいろありますが、次、「One Potato, Two Potato」はカリフォルニア、ウエストチェスターのサーフ・バンド、THE CROSSFIRESのセカンド・シングル。サーフとは思えないヘヴィでガレージなリフが強力です。1965年2月の夜、ギタリストのAL NICHOLが弾きだしたTHE KINKSみたいなリフのインストにスタジオのエンジニアが「ヴォーカルが欲しい」と言い出し、食事に出たメンバーが、ウエイトレスが「ワン、トマト!! トゥー、ポテトス!!」というのを聞いて、「これだ!! ワン・ポテト、トゥー・ポテト、スリー・ポテト、フォー」とひらめいた歌詞をナプキンに書いてこの名曲が生まれました。この曲は酷評され、ローカル・チャートの39位以上は上がりませんでした。6月、行き詰まったTHE CROSSFIRESは見に来たレコード会社(White Whale)の重役に「フォーク・ロックはできないのか」と言われ、「できます」と答えてからAL NICHOLはすぐにダンエレクトロの12弦ギターを買いに行き、レパートリーをフォーク・ロックに変更。White Whaleと契約しバンド名もTHE TURTLESと変更、最初のシングルでBOB DYLANのカヴァー「It Ain't Me Babe」は全米8位となります。THE CROSSFIRESの音源はイングルウッド高校のチャートで3位になったファースト・シングル「Fiberglass Jungle」や当時未発表だった「Out Of Control」「Chunky」「Justine」などどれも素晴しいですが、次、「One Potato Two」はオハイオ、マンスフィールドの1発屋ガレージ・バンド、THE MUSIC EXPLOSIONのアルバム収録フィラー・ナンバー。THE MUSIC EXPLOSIONは1967年にCARTER-LEWIS作の「Little Bit O'Soul」をKASENETZ-KATZ制作で全米2位に送り込んでいます。この「One Potato Two」は唯一のアルバムに収録されていますが、これTHE NIGHTCRAWLERSの「The Little Black Egg」だよ、と思ってたらベーシストのBURTON STAHLが「The Little Black Egg」のカヴァーのサウンド・トラックを使いK&Kによってヴォーカルだけ差し替えられたものだ、と書いてました。他にも「96 Tears」「Love, Love, Love, Love, Love」はそれぞれ? & THE MYSTERIANSとTERRY KNIGHTのトラックをそのまま使ったとか「Let Yourself Go」はシンシナティのTHE DAYBREAKERSがオーディションで録音した「Tobacco Road~Shout」のトラックだとか,,,,,,BURTON STAHLがTHE MUSIC EXPLOSIONの録音と言っている「Little Bit O'Soul」「(Hey)La, La, La,」以外はいったい誰の演奏なんだよー?

| 60S GARAGE HOT 100 | 11:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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BACK FROM THE GRAVE RETURNS 9/9

BACK FROM THE GRAVE RETURNS 9/9

今週末はBFTGRへどうぞ!!!
元MAD 3、EDDIE LEGENDのグループ「EDDIE LEGEND STORY」がDVD「Dressing To Kill」発売を前に出演!!! 演奏巧い、ルックス良い、格好良いと三拍子揃ったロカビリー・バンド「THE DREXEL」、もう結成16年、ジャパニーズ・ロッキン・カントリー・グループの代表「The Hot Shots」、そして前回に続きマージー・ビート・ガールズ・グループ「the mercies」、説明無用「TEXACO LEATHERMAN」がまたもや出演!!! 

FRIDAY 9th SEPTEMBER 2011
9/9(金曜日)

東高円寺 UFO CLUB
OPEN/START 23:00
AD / 1800円(D別) DOOR / 2000円(D別)

BAND:
TEXACO LEATHERMAN
EDDIE LEGEND STORY
THE DREXEL
The Hot Shots
the mercies

Burlesque :
KATY KAMIKAZE (from England)
MIWAROCK

DJ:
JIMMY MASHIKO
DADDY-O-NOV
MR DEATH
CYRIL ROY

Info & Advance Ticket:
東高円寺UFOクラブ
03-5306-0240

| DJ | 23:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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50 HOT100 No Friend Of Mine/THE SWAMP RATS

swampratsnofriends
No Friend Of Mine/THE SWAMP RATS(St.Clair 711)1967

sparklesnofriend
[No Friend Of Mine/THE SPARKLES(Hickory 45-P-1443)1967]


ピッツバーグのティーン・バンド、THE SWAMP RATSの4枚目のシングルでテキサスのTHE SPARKLESのカヴァー。(24 HOT100 Hipsville 29 B.C.(I Need Help)/THE SPARKLESもご覧ください。)THE SPARKLESのオリジナル・ヴァージョンがそもそも強力ですが、それにも増して歪んだギター、虚無的な声とシャウト、引きずるようなビートが強烈な孤独感を感じさせます。THE SWAMP RATSは、1966年、ピッツバーグのTHE ROLLING STONES公演オープニング・アクトを務めた後解散したティーン・トリオのTHE FANTASTIC DEE-JAYSを母体としたバンドで、ギタリストのDICKIE NEWTONにより結成されました。最初はリッケンバッカー12弦2本にドラムスというトリオ編成で7月に「Louie Louie/Hey Joe」を録音。その後、THE FANTASTIC DEE-JAYSのマネージャー/プロデューサー/WMCKのDJ、TERRY LEEの薦めでTHE FANTASTIC DEE-JAYSのスクリーミング・ヴォーカリスト、BOB HOCKOが加入します。16才のベーシスト、PAUL SHALAKOも加入し1966年10月にTHE SONICSのカヴァー「Psycho」とPAULがヴォーカルをとったTHE BEATLESの「Here, There and Everywhere」を録音。言うまでもなく「Psycho」は60S ガレージを代表する名演ですが、当時WMCKでリクエストが多かったのは「Here, There and Everywhere」のほうでした。オリジナル曲にこだわったDICKIEはTERRY LEEとぶつかり脱退。JOE GUIDOが加入し1967年4月にこの「No Friend Of Mine/It's Not Easy」が発売されます。その後、バンドはTERRYのもとを離れ、THE VOGUESをリリースしていたピッツバーグのCo & Ceレコードと契約。すでにレコーディングしてあった「In The Midnight Hour/It's Not Easy」がリリースされますが、Co & Ceの雰囲気とノイジーでハードなバンドのイメージは合わず、バンドはあっさり解散してしまいます。2003年に未発表曲を含むアルバムがGet Hipよりリリースされましたが、こちらも一聴の価値があります。1966年、THE SONICSはピッツバーグ公演をおこなっていますがTHE SWAMP RATSとの顔会わせはなかったのでしょうか?気になります。

| 60S GARAGE HOT 100 | 22:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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49 HOT100 99th Floor/THE MOVING SIDEWALKS

99thfloor
99th Floor/THE MOVING SIDEWALKS(Wand 1156)1967

whatareyou
[What Are You Going To Do/THE MOVING SIDEWALKS(Wand 1156)1967]

movingsidewalks
[Flash/THE MOVING SIDEWALKS(Tantara TS 6919)1968]


ホット・ロッド・カスタマーでZZ TOPのギタリストとしても知られるBILLY GIBBONS率いるテキサス、ヒューストン出身の4人組、THE MOVING SIDEWALKSのデビュー曲。地元のレーベルTantaraから発売され、まもなくWandから再発売されました。1967年4月、ヒューストンKNUZで6週間にわたり1位のヒットとなっています。BILLYのだみ声といかにもフェンダーなリード・ギターの音がたまらなく、THE 13TH FLOOR ELEVATORSに影響を受けていただけあり粗雑なサイケデリック・テイストが素晴しいです。B面の「What Are You Going To Do」もなかなかの出来です。さて、1968年2月15~18日、THE MOVING SIDEWALKSはSOFT MACHINE、NEAL FORD & THE FANATICSとともにTHE JIMI HENDRIX EXPERIENCEのテキサス・ツアーのサポートをおこないます。このときBILLYのホテルの部屋をJIMIが訪れ、ギター・テクニックを教えてもらい、ストラトキャスターを交換したことからBILLYはすっかりJIMI HENDRIXに傾倒。リリースしていたセカンド・シングル「Need Me」もJIMI HENDRIXの影響がのぞいていましたが、その後制作したアルバム「Flash」はBILLYのJIMI HENDRIX的ギターがたっぷりフィーチャーされたサイケデリック・アルバムで、残念ながらガレージ・パンク的にはキビしいです。何年か前、ムーンのカー・ショウにBILLY GIBBONSが来日したとき、DADDY O NOVがEvaから出ていたTHE MOVING SIDEWALKSのアルバムにサインをお願いしたら拒否されましたが、THE MOVING SIDEWALKSにいやな思い出があるのか、ブートだから拒否したのか、DADDY O NOVが怪しかったからなのか....,。BILLY GIBBONS格好良かったですけど。

| 60S GARAGE HOT 100 | 20:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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